まず、臨床工学技士業務指針改正が実施されそうです。ICU業務ガイドラインや手術室業務ガイドラインに加えて、心カテーテルやペースメーカ業務ガイドラインも策定されるようです。
また、医師の過重労働等による医療崩壊への対応として、フィジシャンアシスタント(PA)として、臨床工学技士も加わる方向のようです。
このように、激動の年となりそうです!?
まずは、PA(Physician Assistant)の概念についてお勉強です。(カリフォルニア州の例)
医師のSupervisionの下、(医療チームの一員として)医療行為をおこなうことをライセンスされた医療専門職。
大学での学士取得後、Medical Schoolおよび提携病院での2年間の養成過程(全米には148の公認プログラム、1年目は基礎科目中心、医師、看護師、PAが教員の講義形式授業1000時間、2年目は医師による指導の下、病院での10科目にわたるローテーション2000時間以上、診断、治療、手術手技、患者教育に関してgeneralist教育がおこなわれる)修了後、国家試験(NCCPA)合格により免許が与えられる。学費は5万ドル程度(奨学金制度や病院でPA養成期間の学費支援などもあり)。
各州が州の免許を発行し、州間での互換性もあり。2年ごとの100時間以上の生涯教育CMEと6年ごとの試験を免許更新の要件とする。
職務内容は州の規則を反映させた上で病院ごとに定められているが、医師とのコミュニケーションをとりながらPA本人の経験能力の範囲内でおこなうというのが実情である。
検査の実行、結果の解釈、診断、治療、術前術後管理、手術助手、指示書記載、カルテ記載、同意取得、処方などを行う。
処方には文書によるガイドライン(その存在は必須)がありそれを遵守しておこなえば、PA単独での新規処方もPA本人のサインだけで可能、医師による個別チェックは不要である(Does not require on-site supervision)。
医療行為に関するトラブルはPA本人だけでなく雇用している病院およびsupervisionしている医師にも責任がある。当然PA自身の責任はあるので、本人も医療過誤保険liability insuranceに加入している。全国レベル、州レベルで医療過誤のデータベースがあり報告を上げている。
平均年収は8万6千ドル以上、診療報酬は医師の85%(州によっては同額)が支払われる。
全米に9万人以上のPAが存在する。
25%が外科、25%がfamily medicine、18%が内科、10%が救急。(American Academy of Physician Assistants 2007年調査、www.aapa.org)
スポンサーサイト
- 2010/01/05(火) |
- 技士会
- | コメント:2