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ともにゃんの生態

臨床工学技士の「ともにゃん」の個人ブログ。医療機器の管理を中心に日常の戯言を日記にしています。

救急救命士が搬送患者にできる医療行為の範囲を広げる

3月23日の神戸新聞の社説より  http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/0002805006.shtml
ようやく、日本も欧米に一歩近づいた感じである・・・・自民党のままでも、進んだのか?どうなんでしょうか?

 厚生労働省の検討会は、救急救命士が搬送患者にできる医療行為の範囲を広げる方針を決めた。心肺停止の人に限っていた点滴をそれ以外でもできるようにし、低血糖やぜんそくへの処置も可能にする。

 医師の指示の下でという条件は従来通りだが、運用面の検討はこれからだ。

 救急車で運ばれる患者は心臓や呼吸が停止状態の人や重症者が多い。一方、救命率の向上や重い後遺症を減らすことは救急医療の課題であり、病院前応急処置(プレホスピタル・ケア)を担う救急救命士の医療処置拡大は望ましい方向といえる。

 今回の3行為のうち、静脈路の確保と点滴は、重いけがや脱水症状でも欠かせない処置になっている。搬送段階でできるようになれば、治療開始までの時間短縮になり、症状改善につながるだろう。

 低血糖は糖尿病発作の原因の一つといわれ、中枢神経系の障害にかかわる。血糖値の測定やブドウ糖の投与ができれば、重い後遺症の防止につながるだけでなく、脳卒中との違いもはっきりするため、より適切な病院選択も可能になる。

 ぜんそくの発作などで救急搬送される人は少なくない。吸入薬の使用が可能になれば、症状を抑えたまま病院へ運べる。重症の場合でも、心肺機能が保たれることによって救命率向上につながるだろう。

 前回の見直しでは、気道を確保する「気管内挿管」▽心臓に電気ショックを与える「除細動(AED)」▽心肺停止した人への「薬剤投与」が可能になった。

  効果が見えにくいものもあるが、その中でAEDの救命効果は明らかだ。救急の処置としてだけではなく、2004年から公的施設や商業施設でも設置されるよ うになり、市民が蘇(そ)生(せい)を試みるケースが増えている。京都大などの調査では、市民が実施したもののうち約3割が1カ月後に社会復帰できる状態 に回復。救急隊到着後の措置に比べ約2倍の救命効果が出ている。

 いかに早く、的確な処置を施して医療機関に託すかだ。運用面の検討でもそ の基本を忘れないでほしい。対象疾患や範囲が広がれば、今以上に医師の適切な指示が欠かせない。救急救命士の教育・訓練の工夫も要る。処置が適正に行われ たか、検証作業とフィードバックは重要だ。もちろん、新しいサービスとして行う以上、地域差が出るような制度でも困る。

 残された課題は多いが、助かる命は助けるという決意で前へ進めてもらいたい。

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  1. 2010/03/24(水) |
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