2010年4月6日 読売新聞より
福井大医学部付属病院(永平寺町松岡下合月)は、医療機器に接続して異常などを監視し、ナースステーションに自動的に無線で連絡するシステムを独自に開発した。
ナースステーションへの連絡は、患者自らがベッドに備え付けのボタンを押すなどして連絡する形式が一般的だが、同病院は「新システムでは、患者の負担が軽減され、看護師の対応の遅れによる医療事故も減らせるのでは」と期待を寄せている。
従来のシステムでは、患者が点滴の輸液がなくなったことに気付くのが遅れたり、看護師がナースステーションを離れている間に、患者からのコールを聞き逃したりといったトラブルがあることから、昨年4月から同病院の職員7人が研究を進めていた。
開発したシステムは、輸液ポンプや人工呼吸器などの医療機器に無線端末を接続して使用。点滴の終了時間や、補充する薬液の種類、機器の故障などの情報を、 ナースステーションに置いたモニターに表示できる。消費電力が少ない特殊な無線形式を採用。医療機器への影響もなく、端末が小型化できるという利点がある という。今回開発した端末の試作品は、縦3・5センチ、横10センチ、奥行き4センチだが、数年以内にさらに小型化できる見込み。
同病院 は、今年度中に電子カルテと連動できるようにシステムの改良を進め、12年4月までの実用化を目指している。このほか、患者の病状や入院履歴などを記録し たICチップも導入していく計画で、開発に携わった同病院医療情報部の山下芳範副部長は「医療現場でのヒューマンエラーを減らし、患者の状況を的確に把握 するためにも情報通信技術の活用を進めていきたい」と話している。
すばらしいシステムだ!ぜひ一度見て見たいものである。薬剤の種類の判別はどうやってやるのかしら?輸液ポンプにとっては大きさが問題となるとは思われる・・・・
- 2010/04/07(水) |
- 機器管理
- | コメント:0