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ともにゃんの生態

臨床工学技士の「ともにゃん」の個人ブログ。医療機器の管理を中心に日常の戯言を日記にしています。

空気はどのくらいまでの量なら混入しても大丈夫?

静脈に空気がどのくらいまでの量なら混入しても大丈夫ですか?って聞かれたので調べてみました。

空気が注射時に血管に入ると、静脈内を血液と一緒に流れ、右心房に到着し、次いで右心室に入り、肺動脈へ向けて駆出されます肺は、いうまでもなく、血液と吸気のあいだで酸素や炭酸ガスなどを交換するところなので、気泡は肺の毛細血管を通過できず、これを詰らせてしまいます
これが空気塞栓による肺梗塞です。大量の気泡のために空気塞栓が肺に広範に起きてしまうと、急激な呼吸不全とショックがもたらされます。さらに大量の空気塞栓で肺動脈圧が上がると、気泡は肺で止らず、このバイパスを通って左心系から全身へと飛び、脳をはじめとする全身の重要臓器に空気塞栓を生じさせます。

どの位の量なら大丈夫かと言う問題では、30cc以下とも200ccまでとも言われます。
入ったのが動脈か静脈かでも違うし、静脈なら心臓や肺血管に右左シャントが存在するかにも左右されます。
また一度に多量に入るか、合計は多量でも少量ずつ血管内に入るかにも違ってくるようです。
あってはならないことですが、透析や人工心肺の操作時、大量輸血時にポンプで押す時に医療事故として発生することがあるようです。自然落下の点滴注射では通常ありえません。
点滴ルートに付着しているような少量の気泡なら、空気はやがて血液に溶けて行きます。
肺の毛細血管のごく少ない部分が、一時的に詰っただけならば、臨床的にはあまり問題はありません。
しかし、血管への空気の混入は極力避けねばなりません。
自分や家族が点滴してもらうとき、これ位なら大丈夫と頭ではわかっていても気持ち悪いし、医療者への不信につながりますよね。些細なことが事故につながるので注意が必要です。
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  1. 2010/12/28(火) |
  2. 未分類
  3. | コメント:2

コメント

量に関係なく、血管内に空気が入って、
血液がその空気に触れることによって起こる
血液凝固も問題です。
少量の空気でも、血液は凝固を起こし、
血栓が出来て血管を詰まらせることにもなります。
  1. 2010/12/28(火) |
  2. URL |
  3. ossan #-
  4. [ 編集]

0.5ml/(BW)kgなんてDrが言ってましたので、
BW60kg⇒30ml って当てはまりますね。
参考文献は聞いてませんので悪しからずv-12
  1. 2010/12/29(水) |
  2. URL |
  3. soysauce #-
  4. [ 編集]

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