と言うわけで、今日は、地震ネタです。
中央防災会議「東海地震に関する専門調査会」、「東南海、南海地震等に関する専門調査会」、「首都直下地震対策専門調査会」、「日本海溝・千島海溝周辺海 溝型地震に関する専門調査会」では、防災対策の検討のため、震度分布の推計等を行ってきました。今般、この一連の調査結果を整理したことにより、「表層地盤のゆれやすさ全国マップ」(PDF:61KB)が、公表されています。www.bousai.go.jp/oshirase/h17/yureyasusa/

これをみますと、関東平野は大変揺れやすいことがわかります。
また、建物には「振動の固有周期」という、その物体が最も揺れやすい周期があります。
www.jamstec.go.jp/esc/esnews/index.html
下の固有周期一覧を見ると、超高層建物(60m以上)は周期2~6秒で、長周期地震動に周期が近いので共振してしまうのです。
建造物 | 時間 (秒) |
---|---|
木造家屋 | 0.1 ~ 0.3 |
中低層建物 | 0.2 ~ 1 |
高層建物 | ~ 2 |
超高層建物 | 2~6 |
大型石油タンク | ~15 |
長大橋 | ~25 |
長周期地震動に共振を起こすとどうなるのでしょうか。それを教えてくれたのが、十勝沖地震でした。2003年の十勝沖地震(M8.0) では、震源地 から約250km離れた苫小牧は、堆積層のやわらかい平野で、周期7秒の長周期地震動が発生しました。沿岸の石油タンク群がこれに共振し、数分間、揺れ続 けたためタンクの蓋が破損し大火災となりました。当初は、石油会社の管理責任が問われましたが、後の調査で長周期地震動のもたらした被害であると判明しま した。
また、大阪の南港にある花咲庁舎でも地盤がやわらかく、高層ビルですので今回の震災で相当揺れたようです。
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- 2012/03/12(月) |
- 救急・災害
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