O92-4 院内でのAEDに関しての検討 から
AED使用症例9例を検討したところ、除細動必要症例4例あったが、うち2例はショックが必要であったのにも関わらずショック不要と判定された。そのためAEDではなくDCを第一選択で使用するという統一した認識を広めていきたい。
このような発表を目にすることがまれにあるが、私は真っ向から反対意見である!当院では、2004年以降、AEDが110例に使用され、生存退院も8名を数えている。コードブルーを発令した場合は、必ずAEDが装着され、ガイドライン2010に沿った救命処置が行われている。AEDが使用されている病棟や時間帯に決まりはなく、つまり、どこの病棟でもどの時間帯でもAEDが必要となる訳である。
また、DCを使いこなせるレベルを考えると、ACLSのインストラクターもしくは心カテ中か救急専門医くらいではないかと考える。ICUの麻酔科医でもあやしいレベルである。ガイドライン2010は、どこの病棟で起こっても一定のレベルで救命処置ができるすばらしい手法である。また、除細動が必要な症例に除細動が不要と言われても、胸骨圧迫や薬剤投与等の処置により救命できる可能性が高いのである。一方、夜間に一般病棟にて除細動が必要となった場合、DCを用意して、何科か分からない当直医(DCは医師しかショックできない)がAED以上の精度を持って除細動を施行できるとは思えない!
救命率向上を考えた場合、ACLS・ICLSの普及を広め、AEDの解析結果をもとに救命に対する症例検討をチームで行うことが一番重要ではないであろうか?臨床工学技士が出来るのは、AEDの解析および症例検討チームに入ることではないか?AEDが適切に使用され救命率向上までいくには臨床工学技士の力が必要だ・・・・と私は思うのであります。久しぶりに熱くなりましたが、あくまでも私見です。
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- 2013/05/16(木) |
- 機器管理
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