新築病院の場合は、ICUの無停電化と4床室にも自家発電回路を設置することをお勧めします。あと、自家発電回路の一般電源との切替え装置の設置も忘れてはいけません。1年に1回の点検なので必要ないかと思っていましたが、結局全部に取り付けました。追加でする場合、数倍の費用がかかりますので、最初からつけておくことをお勧めします。
病院が実施する法定点検?は、オートクレーブ、エレベータ、消防設備、電気設備、貯水槽と結構あります。基本的に、これらの点検は性能を維持するための点検で生命に直結するものではありません。病院内で一番点検をしなければいけないのは、生命維持管理装置ではないでしょうか?やはり、法定点検化することが必要です。
ちなみに、少し前に話題になったエレベータで見て見ますと、全国のエレベータ台数は65万台で28000人ほどの昇降機検査資格者が点検を実施しています。事故による死亡者は、年間0名から数名です。
一方、生命維持管理装置の台数は、不明ですが病院数は9000で、臨床工学技士の配置されているのは30%、ME室が設置されているのは18%らしいです。医療機器に関連した死亡者は分かりませんが、エレベータよりも多いことは確実です。臨床工学技士の数は15000人です。生命維持管理装置の台数は、相当多いと思われ、現在の技士数では、点検が不可能とも思われますが、医療機器の場合、点検を外部委託することも可能ですので、保守点検計画を立案し、実行に移すマネージメントをするのが臨床工学技士であれば、不可能ではないようにも思えます。こいうことから考えると生命維持管理装置の法定点検化は、全くの夢物語ではないようにも思われます。
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- 2007/11/12(月) |
- 機器管理
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