ということで、気管支鏡についてお勉強中です。
まず、よく目にするのは、EBUSって言葉、これは、超音波気管支鏡のことのようです。最近では、ルーチン検査でも超音波気管支鏡を用いて検査するようです。
EBUSを使うことにより気管支鏡施行時に、気管支壁、壁外をリアルタイムに把握する事が可能になります。リアルタイムに把握することにより、診断率や安全面(出血等)が向上します。
EBUSの適応は、①気管・気管支腫瘍の進達度診断、②腫瘍の肺動静脈への浸潤診断、③気管・気管支周囲のリンパ節描出・転移診断・TBNA(経気管支吸引針生検)施行時のガイド、④肺野末梢病変の位置診断・質的診断、があります。
(1)EBUS-GS(ガイドシース)法
肺末梢病変にプローブを誘導し、EBUSで病変を描出し位置を確認する方法です。プローブにガイドシースをかぶせて病変まで誘導し、生検鉗子を挿入する手技もあり、EBUS-GS(guide-sheath)法と呼ばれます。
(2)EBUS-TBNA(超音波気管支鏡ガイド下リンパ節生検)
今まで、盲目的に縦隔リンパ節や肺門リンパ節が腫大している人に、吸引針生検を実施していましたが、近年はエコーを見ながらリンパ節の吸引針生検を出来る機械が開発されました。この機械により、リアルタイムに直接リンパ節を画像上視認しながら針生検することができ、またリンパ節近傍の血管も避けることが出来ます。従来の方法と異なり、EBUS-TBNAは安全面、診断面で共に向上してきています。
- 2015/08/07(金) |
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