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ともにゃんの生態

臨床工学技士の「ともにゃん」の個人ブログ。医療機器の管理を中心に日常の戯言を日記にしています。

パルスオキシメータのセントラルモニタ

当院ではパルスオキシメータのセントラルモニタを導入してから約2年が経過した。そのよさを今度の日臨工学会で発表する予定です。今回の研究を通じてどんなアラームにも快適空間があり、個人の感覚や病棟の重症度によって少しは違うがだいたい似ているものであり、メーカーが望んでいるすぐにお知らせする機能VS現場が望んでいる危険になる前にだけ知らせてほしいというところで大いなるギャップが生じているのを痛感した。今日は少し早くその内容をみなさまにお知らせします。


【発表概要】より安全で快適な医療環境を目指し、パルスオキシメータのアラームについて、ナースコールへの転送、アラーム項目の評価、定量的評価、遅延機能について検討したので報告する。対象病棟は、小児科病棟50床。パルスオキシメータはタイコヘルスケアジャパン製のN-550、セントラルモニタはSAT-MeSSEGEを使用。30台の装置を20人まで同時にセントラルモニタで監視することが可能なシステムを採用した。各病室のパルスオキシメータに無線LAN送信機を装着し、送信されたデータは、エアーステーションを経由してナースステーションに設置したセントラルモニタに表示される。患者データの酸素飽和度、脈拍数、アラーム情報は2秒ごとに転送され、1か月分は自動的に保存され、1週間分がセントラルモニタ上でトレンドデータとして閲覧できる。病棟スタッフ22名(50%)への、アンケート調査の結果、セントラルモニタ導入後の評価として全員が「よい」と答えた。しかし、看護業務の増減については、ベットサイドの状況が把握でき有用(33%)、アラームが鳴り過ぎる(33%)、どちらともいえない(29%)であり、アラーム回数が減れば大変有用であるとの回答が得られた。                                                                   そこで、アラーム回数を調査した。2006年6月から9月の間の6病日、延べ40名の患者データを集計したところ、アラームが鳴ったのは平均171回であった。これは1時間に7回、約9分に1回のアラームが発生したことになり、結構な割合でアラームが鳴ることとなる。これでは看護業務を増やすことなり、ナースコールとの連動は有用性が低く感じられ、今回、アラームをナースコールに連動するのを見送った。                                                                                                    また、アラームの定量的評価や遅延機能により有意にアラーム回数が低下し、不要なアラームを排除できるものと思われた。                                                        今後、セントラルモニタのアラームに遅延機能や画像情報を付加する等の方法でよりよい監視環境を構築していきたいと考えている。

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  1. 2006/12/26(火) |
  2. 改善事例
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