私、今度の日臨工で「医療機器安全管理責任者の業務」というタイトルでシンポジストに選ばれております。
せっかくの任意の職能団体の学会であるのですから今後の我々の進む道を議論してみようと考えています。 全国の病院数は9000件、臨床工学技士の所属している施設は30%、ME室があるのは18%です。
「良質で安全な医療を提供する」には」臨床工学技士のいない機器管理の出来ていない施設を減らすことが重要になってきます。 保険点数の加算が付いて若干増えるかもしれませんが、微々たるものでしょう!今後10年間で、
本当に安全な医療を提供するためには、出来ていない施設の減算(褥瘡の場合、減算となったことにより、多くの施設で対策がされた)もしくは
生命維持管理装置の法定点検化を社会に訴えていく必要があると考えます。
法定点検もしくは何らかの点検が義務付けられているのは、エレベーター、オートクレーブ、消火設備、電気設備、貯水槽等々たくさんあります。
エレベーターを例にとって見ますと、全国に65万機あり、昇降機検査資格者という有資格者が27810人いるそうです。そこし前にエレベーターによる事故が騒がれましたが、死亡事故はほとんどありません。
一方、生命維持管理装置に関連する死亡事故は、因果関係が証明しにくいものもありますが、エレベーターと比べてはるかに多いはずです。これで法定点検されていないのは異常なことであります。まあ、それだけ病院が特殊で閉鎖された環境にあるからだと思いますが・・・・
参考:職能団体(しょくのうだんたい)とは、法律や医療などの専門的資格を持つ専門職従事者らが、自己の専門性の維持・向上や、専門職としての待遇や利益を保持・改善するための組織である。同時に、研究発表会、講演会、親睦会の開催や、会報、広報誌などの発行を通して、会員同士の交流などの役目も果たす機関でもある。
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- 2008/02/22(金) |
- 技士会
-
| コメント:6
生命維持管理装置の法定点検化は、とても必要且つ重要な事と個人的には認識しています。
しかし疑問があるのですが、呼吸器による死亡事故は多々聞きますが、そのうち呼吸器自身の故障による物はどれくらいあるのでしょうか?
法定化には、故障等による事故件数が大事だと思うんですよね。
あと数回技士会には出席しましたが、マスコミがほとんどいないんですよね。上手にマスコミを使っていってもらいたいですね。社会への影響力は良くも悪くもマスコミが一番ですよね。
微々たるものですが、やっと技士の技士の仕事に保険点数がつきました。次は施設基準に入っていかないと!!
- 2008/02/22(金) |
- URL |
- Rudy #QfNYz.PI
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呼吸器自身の故障による死亡事故は、厚労省の局長通知以降大幅に減っているものと思われます。因果関係が証明出来ないので実態は、永遠に分からないでしょう!?
法定化には、事故件数よりも政治力が必要でしょう!?これも我々にはありません。
マスコミを使う!?これも苦手ですねーーー。
- 2008/02/22(金) |
- URL |
- ともにゃん #-
- [ 編集]
業務指針の見直しは、ある程度進んでいるようです。各WGが出来ており、今度の日臨工で方向性について何らかの話があるようです。
- 2008/02/25(月) |
- URL |
- ともにゃん #-
- [ 編集]
ご指摘ありがとうございます。確かにそのとおりですが、この辺の区別が難しくよく分かりません。教えていただければ幸いです。
社団法人と言っても日臨工に入っているのは、臨床工学技士で自分たちの地位の向上や資質の向上のため任意で参加していますので・・・・
- 2008/05/19(月) |
- URL |
- ともにゃん #-
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