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ともにゃんの生態

臨床工学技士の「ともにゃん」の個人ブログ。医療機器の管理を中心に日常の戯言を日記にしています。

集団における個人の特徴的傾向

昨日は拍手が多かったので、今日も昨日に引き続き、集団における個人の特徴的傾向についてです。

・社会的手抜き
 自分1人だったら100の力を発揮するところを、他者がいたために手を抜いてしまう。チームで作業をすると、人は単独のときよりも働かなくなる。このような現象をラタネ(Latane,B.)らは「社会的手抜き」と名づけた。
 社会的手抜きの現象を最初に発見したのは、リンゲルマン (Ringelmann)である。彼は、1人、2人、3人、8人で綱を引いてもらい、1人あたりの引っ張る力を計算した。その結果、人数が増えるに連れて 1人1人の力が弱くなっていることが分かった。このような、1人あたりの作業量が単独作業状況よりも集団状況において低下することをリンゲルマン効果とい う。 ラタネらは実験により、このリンゲルマン効果を一般的現象としても確かめている。
 しかし、その逆の効果もあることが分かっている。皆が協力することが楽しいとか、一体感が高まったときとかである。綱引きも例えば8人参加できるときには一人は音頭とりになって皆の息を合わせるほうがより強くなるのは、皆も経験していることであろう。

・集団浅慮
  集団で意思決定を行うとき、メンバーが優れた人達であっても失敗を犯すことがある。ジャニス(Janis,I.L.)は、ケネディ政権のピッグズ湾侵攻に おいて、愚かな意思決定へと導く集団過程が働いたことを発見し、「集団浅慮」と名づけた。この侵攻は、カストロに率いられた革命政府を倒すことであった が、わずか数日で大失敗に終わった。
 原因としては、ケネディ大統領とその政策決定集団が、①カストロ政権を甘く見ていたこと、②使命感が強すぎ冷静な状況分析よりも早く敵をたたくという決定が優先されてしまったこと、などがあげられている。
 彼らがこのような状況に陥ってしまったのは、①自分たち判断力を過信し、②批判的な情報の価値を軽視し、③その結果、他の集団や情報から孤立したからだ、とジャニスは分析している。
 共通性の高い集団におきやすいので、異質な存在を入れると、ちょっとまてよ、という冷静な批判がはいるので、集団浅慮は防ぐことができる。

・リスキーシフト
 集団の決定は個人の決定よりも、より危険な選択になりやすいという。
  ワラック(Wallach,M.A.)とコーガン(Kogan,N.)は、このリスキーシフト現象を確かめるため、以下の実験を行った。被験者は、リスク を伴うがうまくいけば大きな報酬を得ることができる行動をとるべきか、報酬は低いがリスクのない、より安全な行動をとるべきかを、12の仮想状況において 選択する。まず個人で回答し、その後6人の集団で討議し全員一致の回答を出す。また討議後、再び個人として回答し実験は終わった。その結果、集団討議の結 果は最初の個人決定によりもリスキーであることが確認され、さらに、討議後の個人決定も討議前の個人決定よりリスキーな方向にあることが分かった。
 つまり、赤信号皆で渡れば怖くない
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  1. 2009/01/13(火) |
  2. 人材育成
  3. | コメント:1

コメント

そういう傾向はあると思います。
そこが辛い所でもあります。
  1. 2009/01/14(水) |
  2. URL |
  3. BOKUKA #-
  4. [ 編集]

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