土曜日に、医慮機器安全対策研究会への参加のため、名古屋までいてきました。関西からも多数参加されておりました。興味深い内容だったため、2日にわたり、報告したいと考えております。
今回のテーマは、医療機器の安全使用に必要な標準化・データベースということで、名城大学の酒井先生の企画ということもあり、マニアックでしたが、立ち見も発生するほどの盛況でした。
まず、標準化とは、病院内での基準とか狭義のものではなく、世界の物流で通用するもので、規格はGS1-128(旧UCC/EAN-128)Global Standard Oneの略で世界に1つしかない番号を意味し、医療機器にもこの規格を採用したバーコードが商品に最初から添付されて出荷されようとしています。この情報はWebで、「医療機器データベース」から入手できるようになっている。手術用鋼製小物の関しては、1つ1つの器械の購入年月を知ることは不可能でしたが、鋼製小物本体にすでに1mm角の2次元シンボルがレーザーマーキングされており、トレーサビリティーが可能になるとのことでした。
渡辺先生のお話で、水を飲みたい馬はほっといても飲むけど、飲みたくない馬には苦労する。臨床工分野で言えば、看護師に電気や工学のことを教えようとしてもなかなかうまくいかないのは、このようなことで、例えば、新聞報道で事故事例があった時(興味のあるときに)自分の病院での現状と対策などを知らせる等の工夫が必要では?というのが面白かったです。