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ともにゃんの生態

臨床工学技士の「ともにゃん」の個人ブログ。医療機器の管理を中心に日常の戯言を日記にしています。

SUD製品の再滅菌

 今日はSUD製品(ディスポーザブル製品の再滅菌再使用)の現状について考えてみたいと思います。
当院ではossanの施設ように全面禁止っていう訳にはいかないと思います。特に、ハーモニックスカルペルやリガシュアーのような製品は、償還価格にならない限り無理です。



 当院で変更できたのは、電気メスのハンドピースのディスポ化です。これまで再使用できる商品を使用していましたが、金銭的にも有用とのことで完全1回使用に変更しました。計算は次のとおりです↓
 従来使用 再使用型ハンドピース  購入価格15000円
 交換商品 ディスポ型ハンドピース  購入価格800円
再使用型には、毎回洗浄、ガス滅菌代がかかりますし、内部の汚れには対応できません
単純に金額だけ見ても、800円×18回使用=14400円となり、再使用品は19回以上使用しないと元が取れない計算となります。


 次のターゲットは麻酔回路で、フィルター付き人工鼻をつけて、1ヶ月交換にしたいのですが、麻酔科が唾液で回路を触った場合、交差感染が起きるのでは?と言われて止まっています。誰かよいアイデアをおもちではないでしょうか?


 

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  1. 2007/03/30(金) |
  2. 改善事例
  3. | コメント:5

コメント

当院でも全部ディスポ化は無理です。確かに「ハーモニックスカルペル」はディスポなのに80000円するので再使用しています。ただ、当院使用の電気メスのハンドピースはディスポのもので1800円です。そこでリユースのものを導入することにしました。100回滅菌可能なものが30000円なのでこちらのほうがリーズナブルです。滅菌も高圧蒸気滅菌ができます。ディスポのものは感染症の人への使用として残しますが、、、、
  1. 2007/03/30(金) |
  2. URL |
  3. OSSAN #-
  4. [ 編集]

突然の書き込み、失礼します。
私はディスポ製品の営業を行っている者です。
現場のご意見として、興味深く拝見させていただきました。

再滅菌根絶に伴う私の日々の啓蒙活動として参考とさせていただきたく、コメントさせていただきます。

当たり前の医療を真に実践することが一番重要であると思います。
当たり前の医療とは、SUD製品を定められた法のもとに添付文書に基付いて使用することです。再滅菌による感染のリスクはいうまでもなく、むしろ法の下に遵守しないことによる訴訟、それに伴う信用の失墜は計り知れないものがあると感じます。


「吉兆」しかり、「11府県による採血器具使いまわし」しかり、どれもmottainaiという幻想が生んだ悲劇です。
重要な問題であればあるほど、人はその問題を先送りにします。

もし、自分の家族が明日、オペをすることになったら??
当然ですが、私は妻や娘に再滅菌した器材など決して使うことはないでしょう。
再滅菌している施設などでオペをさせることも決してないでしょう。

償還価格。
多くの現場を回ってみて、この点をほとんどの皆さんがおっしゃいます。
一生に一度あるかないかの手術、、患者の立場に立ったとき、重要なのは金額でしょうか。
この類の議論で一番耳を傾けるべきは患者の意見だと思います。

全国の施設の中にも完全ディスポを含めた収益改善で経営状態の優れた施設は多々あります。

理想と現実のギャップも当然あるかと思いますが。。
営業として活動していく中で、それまで再滅菌されていたにもかかわらず、完全ディスポにされた施設があるのも事実です。


  1. 2009/02/12(木) |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集]

ディスポ製品の営業さん、コメントありがとうございます。

確かに、理屈では、一生に一度あるかないかの手術、、患者の立場に立ったとき、重要なのは金額ではないです。でも患者さんには、ディスポかどうかわかりません。そんな時、余分にかかった費用を自己負担にすることができるという選択肢があれば可能なのでしょうが、国民皆医療ですので、できません。

できないから、再利用してもよいか?といえば、駄目に決まっていますが、理想を追求して病院経営が赤字になってしまうと、患者さんへの不利益は益々多くなっていきます。

私は、臨床工学技士という立場で、できる限りディスポにしていこうと、経済的根拠を立てて、みんなが納得できるものから順にディスポ化しています。償還価格や加算点数が増えるしか解決法がないかと思いましたが、ディスポ使用の施設には、大幅値引きするとか、メーカーの誘導も1つの方法であると思います。検討、よろしくお願いいたします。

もし、償還価格になっても、再生する病院もあるかと思います。血圧トランスヂューサでさえ使いまわしするくらいですから・・・・この辺は、国の対策になってきますが・・・・
  1. 2009/02/12(木) |
  2. URL |
  3. ともにゃん #-
  4. [ 編集]

ともにゃんさん、

返答ありがとうございます。
技師さんとして、病院経営の面も含め、可能な範囲でSUD化を推進されてるとのこと、非常に参考になりました。
やはり、現場として非常に苦労されている面も多いように感じました。


もし、オペをされた患者が、実は再滅菌されていたと知ったらどうなるでしょうか?
失礼な言い方かもしれませんが、
患者にはディスポかどうか分からない、というお考えは今の時代通用しないものと思います。
ご存知かと思いますが、2007年も神奈川県のある公立の病院で、大きな問題がありました。
B型肝炎、C型肝炎が発生するだけでなく、それ以外のファクターからも問題が公になる可能性は今の時代、無限大です。

もったいない、、、
ばれなければよい、、、
どこもやっている、、、
これらの概念に満ちあふれ、倒産に追い込まれた企業。。
すべては内部告発でした。

ともにゃんさんはSUD化へ非常に前向きな方だと思います。
私の担当施設では、SUD化へ向け値引きを行った施設も実際にあります。
その施設は患者のため、家族のため、医療のため、リスクマネジメントのため、、SUD化は当然との考え方のもと、値引きに踏み切りました。
SUD化を実践している施設の方はみな、それを当然のこととおっしゃいます。理想ではなく。
場合によってはいろんなメーカーさんにご相談されるのもよいかもしれません。

日々の啓蒙活動の中で私自身いろいろ考えさせられ、悩む中で、一番大切なのは医療現場の方とのcommunicateと思っています。
現場の方とはDr、看護師さん、技師さん、事務方など。。
現場の状況を病院トップが何も知らず、慌ててSUD化、という話も聞いたことがあります。

またいろいろ参考にさせていただきたいと思います。











  1. 2009/02/13(金) |
  2. URL |
  3. ディスポ製品の営業 #-
  4. [ 編集]

えらい・・・

昔のスレでんな!?(笑)
取り敢えず俺も、少し気に成ったので参戦!??

> 当たり前の医療とは、SUD製品を定められた法のもとに添付文書に基付いて使用することです。

理想論でんなぁ~!??(笑)

> 一生に一度あるかないかの手術、、患者の立場に立ったとき、重要なのは金額でしょうか。
> この類の議論で一番耳を傾けるべきは患者の意見だと思います。

解りました。患者様の為に全ての医療材料をディスポで行いますので、メーカーさんは定価を現状の1/100程度でお願い致します。(病院側だけが非採算で被害を蒙り、メーカー側は多少の値引き程度で済ます必要は無いですから。爆)

・・って書くと角が立つので、少しまともな意見も。(笑)
感染や安全面で言えば、ディスポ製品を再滅菌して使用するのは、当然私も否定する立場では有りますので努力をしています。
・・が、現状の診療報酬制度では、採算が取れない商品が多く有る事も事実。
ともにゃん氏も書いていますが、採算が取れなくて病院が倒産すると、困るのは病院側であり結局は医療崩壊に繋がり患者さんにも跳ね返ります。
また例えば、「採算が取れないので、この機器・機材は使用しないでOPしましょう!」と成ると、これも困るのは患者さんであり、勿論、実際にOPを行う病院側でもあります。

全てのディスポ製品を再滅菌は行っていませんが、実際には多くの施設で再滅菌を行っている商品も有ります。
(メーカーの方も、「公には言えませんがACで、、」とか、「ガス滅菌で、、」てな商品も多く有ります。(爆)

ディスポ製品の営業氏の仰られている事は御尤もで有り、また訴訟に成れば当然病院側は敗訴します。
では何故、ディスポ製品を再滅菌してまで使用している施設が多いのでしょう??

ディスポ製品だけに関わらず、日本の医療機材の価格設定にも、私は疑問を感じています。
当然、メーカー側は商売ですので、利益を追求している事は理解しています。
・・が、医療用と名が付いただけで「はぁ~!??」って金額の商品が多い事も事実。(例:医療機器(一般価格の3~10倍)で何が違うのか中を開けると、保護接地の為に銅線が一本増えただけとか!??怒笑)
医療機器には「半値の半値」から価格交渉スタートって機器も多く有ります。(言っても良いのかな??爆)

また国の政策も医療費抑制が前提で、現状と掛け離れた診療報酬である面も多く有ります。
現状ではリスクを減らし安全に努力している施設程、また高度な医療を行っている施設程、採算が取れない制度なのです。
(どこの施設でも、救急やICUは非採算部門です。)
また日本では、混合診療は認められていません。(建前では)
ですが実際には、高度医療等では実費で請求できる物も有ります。(言わば混合診療)
ここらが現状と国が掛け離れている面や、矛盾している面だと思います。

当院でも感染症の患者様にはディスポ製品を多用し破棄、そうでない患者様にはリユース製品を使ってコストを抑える等の対応も行っています。
現場で働いている者が、実は一番このジレンマを感じているのでは!??

国の政策、病院側の意識改革、企業側の努力、色々な組み合わせで実際には達成出来る事案だと考えられます。

ディスポ製品の営業氏も患者の立場で物を仰られるので有れば、病院サイドへの働き掛けだけでなく、自社及び他メーカーへの意識改革及び企業努力、また国への働き掛けの面でも御社上層部や業界団体を動かす等の努力をお願い致します。
  1. 2009/02/13(金) |
  2. URL |
  3. taka様 #-
  4. [ 編集]

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